年齢を重ねるにつれて「若い頃と同じ食事量なのに体重が落ちない」「少し痩せてもすぐにリバウンドしてしまう」と悩む方は非常に多いのではないでしょうか。
2026年10月8日放送のテレビ朝日系列『林修の今知りたいでしょ! 3時間スペシャル』では、「2026年秋 最新版 人はなぜ太る? 『体重の新常識』完全マスターSP」と題し、これまでの常識を覆す最新の医学・科学的知見が特集されました。
番組では、MCの林修先生や伊沢拓司さん、そしてゲスト学友の石坂浩二さん、星野真里さん、高橋真麻さん、伊集院光さんらが、各分野の専門医とともに体のメカニズムを学びました。
この記事では、番組内で紹介された「基礎代謝の真実」「おへそ上下運動」「高野豆腐とGLP-1」「1日おきのプチ断食」「リバウンドを防ぐ1分アクション」など、今日から実践できる最新の体重管理術を余すところなく分かりやすく解説します。
林修の今知りたいでしょで話題!「体重の新常識」基礎代謝は60歳まで落ちない?
これまで一般的に「中年太りや加齢太りの原因は基礎代謝の低下にある」と信じられてきました。
しかし、番組ではその思い込みを覆す驚くべき新常識が明かされました。
山田陽介教授が解明!太りやすくなる原因は「活動代謝」の低下だった
東北大学大学院医工学研究科の山田陽介教授によると、約6,000人を対象とした最新の研究において、18歳(20歳)頃から60歳までは年齢による基礎代謝(体格などを調整したエネルギー消費量)の大きな低下は見られないことが判明しました。
加齢によって痩せにくくなる真の原因は、基礎代謝ではなく「活動代謝」の低下にあります。
活動代謝とは、家事、通勤、デスクワーク中の姿勢保持など、日常生活の中で体を動かすことによって消費されるエネルギーのことです。
年齢とともに知らず知らずのうちに日常の活動量が減少し、エネルギー消費が落ちているにもかかわらず、若い頃と同じ食事量を摂り続けてしまうことが体重増加を招いていました。
日常の消費エネルギーに関する科学的メカニズムについては、番組でも詳細なデータが示されました。
座り仕事でも消費カロリーUP!「おへそ上下運動」のやり方と実践ポイント
落ちてしまった活動代謝を無理なく手軽に向上させる方法として、番組で提唱されたのが「おへそ上下運動」です。
激しい筋トレや専用のフィットネス器具は一切不要で、おへその位置が上下に動く動作を生活習慣に組み込むことが最大のポイントです。
- イスの立ち座り運動:デスクワークの合間などに、椅子から立ち上がって再び座る動作を2〜3回繰り返します。
強い負荷をかける必要はなく、気軽に行うだけで十分です。 - かかと上げ下げ運動:信号待ち、料理中、歯磨き中などの隙間時間に、かかとを数回上下に動かします。
ふくらはぎを動かしながらおへその上下移動を意識します。 - 階段の積極的な利用:エスカレーターやエレベーターを使わず、1フロアだけでも階段を使っておへそを垂直に移動させます。
実践する頻度の目安は「仕事中などに20分に1回のペース」でこまめに動くことです。
番組の検証実験では、30分間座ったまま過ごした場合(約48.1kcal)と、こうした小さな動きを取り入れた場合(約74.1kcal)を比較したところ、わずか30分で約26kcalもの消費差が生まれました。
1回ごとの消費量は小さくても、1日を通してこまめに繰り返すことで確実な活動代謝アップにつながります。
20代からの早食いに要注意!一口小さく20回噛む咀嚼法
日常動作だけでなく、長年の食事ペースも肥満を持続させる重大な要因であることが紹介されました。
藤田医科大学の飯塚勝美先生が解説した約56万人を対象とする調査によると、20代の頃からの「早食い」の習慣がある人は、年齢を重ねても肥満体型が持続しやすい傾向にあります。
食事を始めてから脳(満腹中枢)が満腹感を感じるまでには約20分かかります。
そのため、早食いをしてしまうと満腹サインが出る前に必要以上の量を食べ過ぎてしまうのです。
また、早食いの人ほど噛まずに素早く飲み込めるメニューを好んで選ぶ傾向があります。
番組で行われた検証では、「1口あたり約8回噛む場合」と「1口あたり約20回噛む場合」で比較したところ、咀嚼回数を増やすことで食事にかかる時間が自然と延びることが確認されました。
食事の際は「一口の量を小さめ(少なめ)にし、1口あたり約20回しっかり噛んでから飲み込む」ことを心がけ、満腹感を意識しながらゆっくり食べる習慣を身につけましょう。
内臓脂肪を減らすカギは腸!「高野豆腐」と「GLP1」の驚きのメカニズム
ぽっこりと前に突き出たお腹の原因となる「内臓脂肪」を減らすためには、腸の働きを整えるアプローチが極めて重要です。
番組では、伝統食材である高野豆腐と、最新医療でも注目される腸内ホルモンの関係が解説されました。
信州大学・田中直樹先生が解説する「レジスタントプロテイン」とGLP-1分泌
信州大学の田中直樹先生は、高野豆腐に含まれる特殊な成分「レジスタントプロテイン」に注目しました。
レジスタントプロテインとは、体内の消化酵素で分解されにくく、食物繊維に似た働きをする難消化性のタンパク質です。
腸内環境や脂質代謝との関わりが深く研究されており、内臓脂肪を減らすための有望な食品として高野豆腐が取り上げられました。
さらに番組では、腸から分泌されるホルモン「GLP-1」の働きも紹介されました。
GLP-1は食後の血糖値の急上昇を抑えたり、脳に働きかけて食欲を適切に調節したりする役割を持っています。
高野豆腐を上手に食事へ取り入れることで、これらの体内メカニズムを健康管理に役立てることができます。
旭松食品 粉豆腐(高野豆腐)を使った1週間おきかえダイエットの検証結果
番組では、主食や主菜の一部を高野豆腐(1日1枚程度、または粉末状の粉豆腐)に置き換える「1週間のおきかえダイエット」の検証が行われました。
旭松食品の粉豆腐などの粉末製品を使えば、肉料理のつなぎや小麦粉の代用などアレンジレシピとしても手軽に活用できます。
| 参加者 | 体重の変化 | ウエストの変化 | 内臓脂肪面積の変化 |
|---|---|---|---|
| 丸山さん(34歳) | 99.2kg → 96.7kg(-2.5kg) | 105.5cm → 102.5cm(-3.0cm) | 166.0cm² → 122.9cm²(-43.1cm²) |
| 髙橋さん(34歳) | 89.6kg → 87.5kg(-2.1kg) | 102.9cm → 99.5cm(-3.4cm) | 138.0cm² → 90.5cm²(-47.5cm²) |
検証に参加した2名とも、わずか1週間で体重だけでなく内臓脂肪面積が40cm²以上も大幅に減少するという顕著な結果が得られました。
ただし、高野豆腐を食べさえすれば無条件に内臓脂肪が落ちるわけではなく、食事全体のバランスを整えることが基本となります。
大阪大学・天野敦雄先生が明かす「歯周病菌」と内臓脂肪の意外な関係
さらに、大阪大学の天野敦雄先生からは、口内環境と内臓脂肪を結ぶ意外なメカニズムが明かされました。
口の中に潜む「歯周病菌」が唾液などとともに消化管へ運ばれると、腸内細菌叢のバランスを乱し、腸のバリア機能を低下させる可能性が研究されています。
腸内環境が悪化すると脂肪の蓄積が促されやすくなるため、毎日の丁寧な歯磨きや定期的な歯科検診による口腔ケアは、内臓脂肪対策の観点からも見逃せないポイントです。
皮下脂肪を落とす「プチ断食」のやり方と8日間検証の落とし穴
皮膚のすぐ下につき、一度つくとなかなか落ちにくい「皮下脂肪」を減らすには、運動と適切なエネルギーコントロールの両立が欠かせません。
そこで紹介されたのが、無理なく継続しやすい「1日おきのプチ断食」です。
1日おきに400〜500kcal減らす!無理のない「1日おきプチ断食」のルール
山田陽介先生が解説したこの方法は、毎日過酷な食事制限を耐え忍ぶのではなく、日によってメリハリをつけてカロリーをコントロールする手法です。
- 完全な絶食はしない:何も食べない絶食ではなく、普段の食事から摂取カロリーを「400〜500kcal程度減らす日」を1日おきに設けます。
- 1日おきに通常食と調整日を交互に行う:毎日我慢し続けるストレスを避け、持続可能なペースを保ちます。
- 運動も組み合わせる:食事の調整だけでなく、ウォーキングや日常の活動を併せて行います。
極端な飢餓状態を作らないため、体調を崩すリスクを抑えながら皮下脂肪の燃焼を狙えます。
みはる・Mr.シャチホコ夫妻が挑戦!体重減でも皮下脂肪が増えた理由とは?
番組では、タレントのみはるさんとMr.シャチホコさん夫妻が8日間の「1日おきプチ断食」に挑戦しました。
| 参加者 | 体重の変化 | ウエストの変化 | 皮下脂肪面積の変化 |
|---|---|---|---|
| Mr.シャチホコさん(33歳) | 82.6kg → 80.6kg(-2.0kg) | 93.7cm → 93.6cm(-0.1cm) | 197.7cm² → 214.1cm²(+16.4cm² 増加) |
| みはるさん(56歳) | 66.3kg → 63.3kg(-3.0kg) | 91.7cm → 90.7cm(-1.0cm) | 268.9cm² → 263.3cm²(-5.6cm² 減少) |
この検証結果はスタジオに大きな衝撃を与えました。
みはるさんは体重と皮下脂肪の両方が順調に減少したのに対し、Mr.シャチホコさんは体重が2kg減ったにもかかわらず、皮下脂肪面積が16.4cm²も増加していたのです。
「体重の数値が減った=脂肪が落ちた」とは限らず、体内の水分や筋肉が落ちただけで、体脂肪率はかえって上がってしまうケースがあるというリアルな教訓が示されました。
体重の数値に惑わされない!理学療法士が教える筋肉量維持の大切さ
身体の専門家である理学療法士の視点からも、体重計の数字だけに一喜一憂する危険性が指摘されています。
無理な減量によって筋肉量を大きく損なってしまうと、基礎的な身体活動や運動能力が低下し、将来的に代謝が落ちて太りやすい体質になってしまいます。
十分なタンパク質を補給し、筋肉を維持する運動を組み合わせることが、リバウンドを防ぐ本質的な減量法です。
なお、番組では体を温める話題も上がりましたが、カイロで皮膚を外側から温めるだけで皮下脂肪が燃焼すると科学的に確立されているわけではありません。
特に睡眠中にカイロを使用すると低温やけどを引き起こす重大な危険があるため、絶対に使用を避けてください。
リバウンドの原因は意志の弱さではない!「1分アクション」でコルチゾール対策
ダイエットの最大の壁である「リバウンド」。
失敗すると「自分は意志が弱いからだ」と自分を責めてしまいがちですが、実は脳の防衛本能によるホルモンの仕業でした。
脳のパニックで過食を招くストレスホルモン「コルチゾール」の正体
髙倉一樹先生の解説によると、過度な食事制限や無理な我慢を続けると、脳(視床下部)が「生命を脅かす飢餓の危機」と誤認して強いストレス反応を示します。
すると副腎から抗ストレスホルモンである「コルチゾール」が大量に分泌されます。
- 食欲抑制ブレーキの崩壊:精神を安定させるセロトニンが減少し、食欲を抑える脳のブレーキが利かなくなります。
- 高カロリー欲求の暴走:飢餓を脱出するため、ケーキ、ラーメン、揚げ物など即効性の高い高糖質・高脂質な食品を強烈に欲するようになります。
- 脂肪蓄積モードへの移行:体内でのエネルギー消費が抑制され、摂取した栄養を内臓脂肪として溜め込みやすい体質へと変化します。
つまり、リバウンドを防ぐためには「我慢を重ねること」ではなく、「脳にストレスを感じさせないこと」が最優先課題なのです。
その場でできる!リバウンドを防ぐ「3つの1分アクション(瞑想・ストレッチ・好きなものタイム)」
コルチゾールの過剰分泌を防ぎ、副交感神経を優位にして脳のパニックを鎮めるために番組で推奨されたのが、以下の「3つの1分アクション」です。
- 1分アクション①:瞑想(深呼吸):ストレスやイライラを感じた瞬間、1〜2秒かけて鼻から息を吸い、2〜3秒かけて口から細く長く息を吐き出す呼吸を1分間繰り返します。
自律神経が整い、コルチゾールの急上昇を抑制します。 - 1分アクション②:ストレッチ:デスクワーク中や移動中に、首や肩をゆっくり回したり、手のグー・パー運動や手首、体側を伸ばしたりします。
身体の物理的なこりや緊張をほぐすことで、脳へ伝わるストレス負担を和らげます。 - 1分アクション③:好きなものタイム:好きなお菓子や食べ物を少量だけ用意し、1分間かけてじっくりと噛み、味や香りをゆっくり堪能します。
少量でも味覚と脳の満足感が満たされ、爆発的な過食欲求を鎮めることができます(※勢いでドカ食いすることは絶対に厳禁です)。
共通する鉄則は「我慢の限界を迎える前に、こまめにストレスを解放すること」です。
最新研究で判明!リバウンドを未然に防ぐ理想の歩数は「1日8,500歩」
さらに番組では、減量後の体重維持に効果的な身体活動の指標として「1日合計8,500歩」という目標数値が提示されました。
この歩数は一度に連続して歩き切る必要はなく、通勤、買い物、散歩など、1日の中で数回に小分けにして達成しても全く問題ありません。
日々の歩数を意識して活動量を維持することは、エネルギー消費を保つだけでなく、「今日は動けているか」「体調や体重に変化はないか」という自己管理の感覚を研ぎ澄まし、リバウンドの兆候に素早く気づくきっかけとなります。
令和でも効果的な昭和・平成ダイエットと間違った食事制限の危険性
過去のブームとなったダイエット法を令和の医学的視点から再検証するとともに、自己流の極端な食事制限がもたらす深刻な健康リスクについても警鐘が鳴らされました。
サバ缶(EPA・DHA)&軍隊式トレーニングは令和でもおすすめ!
昭和・平成に大流行したダイエット法の中で、令和の最新科学でも推奨されたのが「エアロビクス」「軍隊式トレーニング」、そして「サバ缶」です。
- エアロビクス&軍隊式トレーニング:全身を大きく動かして消費エネルギーを確実に増やせるため、現在でも非常に効果的な運動法と評価されました。
ただし、軍隊式トレーニングは運動強度が非常に高いため、運動経験や体力に合わせて無理のない負荷に調整することが必須です。 - サバ缶ダイエット:サバには良質なタンパク質に加え、血液中の中性脂肪やコレステロールに働きかけるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富に含まれています。
筋肉の維持や健康的な栄養バランスを保つ上で優れた食品です(※ただし、サバ缶を食べるだけで魔法のように痩せるわけではないため、全体の食事バランスに組み込むことが前提です)。
リンゴ・バナナダイエットの落とし穴と糖分・血糖値の注意点
一方で、かつて大ブームを巻き起こした「リンゴダイエット」や「バナナダイエット」などの単品ダイエットには注意が必要です。
果物にはビタミンや食物繊維などの優れた栄養が含まれていますが、同時に果糖などの糖質も多く含まれています。
特に糖尿病の持病がある方は急激な血糖値上昇や糖分の過剰摂取につながる懸念があり、特定の一つの食品だけを食べ続ける偏ったダイエットは栄養失調や体調不良を招くリスクが高くなります。
20代でも筋肉量が70代レベルに?サルコペニア肥満と痩せ型脂肪肝の予防策
番組後半では、間違ったダイエットが引き起こす重大な健康被害について、専門医から強い注意喚起がなされました。
同志社大学の石井好二郎先生は、極端な食事制限を繰り返す若い女性の中に、20代でありながら筋肉量が70代と同程度まで激減してしまっている深刻な実態を指摘しました。
筋肉量や筋力が著しく低下した状態で体脂肪が過剰につく「サルコペニア肥満」に陥ると、身体を動かすこと自体が億劫になり、さらに活動量が減って筋肉が減るという最悪の悪循環に陥ってしまいます。
番組では口や舌の機能を確かめる「タタタタ」発音チェックなども紹介されましたが、日頃からしっかりタンパク質を摂取し、筋力を維持する運動を続けることが大切です。
また、筑波大学の正田純一先生は、外見が痩せている人であっても、極端な絶食や栄養の偏りによって肝臓に脂肪が蓄積する「痩せ型脂肪肝」になるリスクを解説しました。
ダイエットのゴールは単に体重計の数値を減らすことではなく、筋肉と肝臓の健康を守りながら、生涯にわたって元気に動ける体をつくることです。
まとめ:日々の「小さな動き」と「ストレスケア」で健康的な体づくりを
2026年10月8日放送の『林修の今知りたいでしょ!』が教えてくれた最大のメッセージは、過酷な我慢や激しいトレーニングではなく、科学に基づいた生活習慣の工夫でした。
- 18〜60歳の基礎代謝は落ちない:太りやすさの主因は活動代謝の低下であり、デスクワーク中の「おへそ上下運動(立ち座りやかかと上げ)」で消費エネルギーを底上げする。
- 一口を小さくして20回噛む:満腹中枢が働くまでの20分を意識し、早食いを防ぐ。
- 高野豆腐で内臓脂肪対策:レジスタントプロテインとGLP-1の働きを活用し、丁寧な口腔ケアで歯周病菌も防ぐ。
- 皮下脂肪には1日おきのプチ断食:400〜500kcalを1日おきに調整し、体重だけでなく筋肉量の維持を最優先にする。
- リバウンドはコルチゾール対策:深呼吸やストレッチなどの「1分アクション」で脳のストレスを解放し、1日8,500歩を目標に動く。
無理なダイエットで筋肉を減らしてしまう危険を避け、今日からできる「20分に1回の立ち座り」や「1分間の深呼吸」から、無理のない健康的な体づくりを始めてみてください。


